キャンピングカーステーションのブログです。
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少し過ぎてしまったけれど「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」が6月1日で40周年を迎えた。
ビートルズを好きになってからまだ5年も経っていないけれど、昔の写真を見るたびに、リアルタイムでビートルズを経験できなかったことがとても残念に思う。
生まれたときにはすでに解散していたのだから、どうしようもないことなんだけれど。
映画「ハード・デイズ・ナイト」でモノクロの世界ではしゃぎまわるポールが、60歳を過ぎてなお、艶のある声で行ったUSSツアーのCDを聴いたときにもビックリしたけど、この「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を聴いたときの驚きもスゴかった。
もちろんリアルタイムではないので、聴く前にある程度の予備知識もあるし、1部の曲なんかはカバーでどんなメロディかも知っている。
それなのに聴いたあとに目の前に広がった世界ときたらなかった。
「これが1960年代に録音された音楽か?」
誰もが思うことかもしれないけれど、このアルバムの凄さはこれに尽きると思う。
もちろん、「架空のバンドになりきってアルバムを出した」とか「製作に何百時間もかけた」とか「ロック史上初のコンセプトアルバム」とか、そういうこと自体もスゴいけれど、ビートルズなら遅かれ早かれやっただろうと思うし、それがキチンと評価されるためにはやっぱり音楽があってのことだと思う。
このアルバムに限らずビートルズがスゴいと思うのは、まるで曲が完成する前からどのようにしたら一番良いのかがわかっているかのような、アレンジの素晴らしさだ。
メンバー4人で4トラックしかなかった時代に、これだけ完璧な曲を作るなんて。。。といつも思う。
それがこの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」では爆発している。
確かにこのアルバムから「ライブで演奏することを意識しないで曲をつくれる」ようになったけれど、そういう条件だけで作れる曲のレベルをとっくに超えているんだと思う。
ちょっと大袈裟な言い方になるけれど、ミケランジェロの彫刻がまるで大理石の中に閉じ込められたギリシアやローマの英雄を彫り出したかのように生き生きしているのと同様、ビートルズの音楽も4人によってあるべき姿で生まれたという気がする。
40年前にリリースされたアルバムなのに、いま聴いてもまったく古く感じないのは、そんなことが理由なのかなぁと思っている。
(written by apple)
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