キャンピングカーステーションのブログです。
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(一昨日の続きです。今日は少し難しいかもしれませんが、最後までお付き合いください。)
さて、本題に戻ります。
結論から先に言ってしまいますと、色を決定するのには3つの要素が関わっていることが明らかになっているそうです。
1つ目は「アントシアニン」と呼ばれる色素です。
アジサイの花びら(本来はガクにあたる部分)の表面から少し奥まったところに色のついた細胞が分布しているのですが、アントシアニンはその細胞内の液胞に、水に溶けた状態で入っています。液胞は、水をはじめさまざまな物質を蓄えた袋のような組織で、花びらなどでは細胞の体積の90%以上を占めています。
アントシアニンは、水溶液の酸性度に応じて色が変わることが知られています。強酸性では赤、弱酸性から中性では紫、アルカリ性では青を示します。また、金属イオンがアントシアニンと結合すると青色になることがわかっています。
このようにアントシアニンの働きはわかっていましたが、アジサイの液胞内の酸性度や、含まれる成分を正確に調べることができなかったため、花色が変わりやすい理由は長いあいだ不明でした。
しかしある特殊な方法を開発してアジサイの花びらの細胞を調べた結果、アジサイには色素のほかに三種類の「助色素(5CQ、5pCQ、3CQ)」というものが含まれていて、青色と赤色の花ではその構成比が異なることをつきとめました。助色素自体は無色ですが、アントシアニンの発色に重要な役割を果たします。
この「助色素」が2つ目の要素です。
そして3つ目。さらに、青色と赤色の花とでは、「アルミニウムイオン」の量に大きな違いがあることもわかりました。
これらの結果から、アジサイの色は、酸性度と助色素の構成比、アルミニウムイオンの量の三つの組み合わせで決まっていることが明らかになりました。
●赤色の花
PH 3程度のやや強い酸性
アルミニウムイオン 少ない
助色素 3CQが多いとき
●青色の花
PH 4程度の弱酸性
アルミニウムイオン 多い
助色素 5CQが多いとき
紫色は調べた範囲ではわからなかったのですが、3つの要素がこれらの中間となるような場合だと思われます。
予想に反して要素は3つありましたが、アジサイ自身が遺伝的に持っている「色素と助色素の含有量」は決まってしまっていますから、そこに「酸性度」や「アルミニウムイオンの量」という変化に富んだ外的な環境条件が入ることによって、あのようなさまざまな色が生まれているというわけです。
色は一般的に3つの要素(三原色)でどんな色も出すことができますが、アジサイにも3つの要素があったなんて、なんだか興味深いですね。
(アジサイの色について 全2回 おしまい)
(written by apple)
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