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この間、益軒は70歳で役を退き(1700年)、著述業に専念したといわれています。


そして先の「花譜」から15年が経った1709年(宝永6年)、「大和本草(やまとほんぞう)」が刊行されます。


本草学とは本来、薬用植物を扱う学問ですが、この大和本草では薬用植物以外にも、動物・鉱物・農作物も収録し、その数1362種、本編16巻に付録2巻、図譜3巻の計21巻にもおよぶ益軒の代表的な著作です。



この中で益軒はヒマワリについて次のように記しています。



向日葵(ヒフガアフヒ)

一名西番葵。花史(前々回出てきた中国の「花史左編」のこと)ニハ文菊卜云向日葵モ漢名也 葉大二茎高シ六月(旧暦)ニ花サク頂上二只一花ノミ日ニツキテメクル 花ヨカラス最下品ナリ 只日ニツキテマハルヲ賞スルノミ 農圃六書(中国の農業書)花鏡(中国の「秘伝花鏡(ひでんかきょう)」のこと)ニモ見エ(ユ?)タリ 国俗日向葵(ヒフガ)トモ日マハリトモ云




推測の域を出ませんが、この「花譜」「花壇地錦抄(かだんちきんしょう)」「大和本草(やまとほんぞう)」の流れの中で、「向日葵」「日廻り」「日マハリ」が広く知られ、やがて「向日葵」を「ヒマワリ」と読むことが定着していったのだろうと考えることができると思います。




ヒマワリはキク科なのに、なぜ「葵」という字で書かれるのか?

「なんとなく」始まったのに、少し長い話しになってしまいました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。




(タチアオイとヒワマリ 全4回 おしまい)



(written by apple)

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ここで1人の本草学者が登場します。

彼の名は貝原益軒(かいばらえきけん/1630〜1714年)。

福岡藩に仕えた本草学者・儒学者です。

藩内での朱子学の講義や、朝鮮通信使への対応をまかされ、また佐賀藩との境界問題の解決に奔走するなど重責を担いました。


幼少のころから読書家で、非常に博識だったといいます。

と同時に、書物だけにとらわれず自分の足で歩き、目で見、手で触り、あるいは口にすることで確かめるという実証主義的な面を持っていたようです。

また世に益することを旨としていたので、著書の多くは平易な文体で、より多くの人に判るように書かれました。



植物についての益軒の著述は1672年(寛文12年)に「校正本草綱目」の翻刻がなされたときに、その5巻に「品目」「名物付録」を執筆したのに始まると言われています。

益軒42歳のときです。この頃から自宅で植物栽培を行っていたと考えられます。

(先の「訓蒙図彙(きんもうずい)」が益軒が36歳のときのものですから、植物に興味があった益軒はこれを読んでいたかもしれませんね。)



そして1694年(元禄7年)には「花譜」が、1704年(宝永元年)には「菜譜」が発行されました。それぞれ益軒64歳、74歳のときです。


この「花譜」のなかで、益軒はヒマワリについて、「ひふがあふ」(日向葵)、「かうじつあふひ」(向日葵)の名をあげ、「日に向ふ」と記しています。


また、江戸一番の植木屋といわれた伊藤三之丞の著書「花壇地錦抄(かだんちきんしょう)」(1695)の中でも「日廻り」の名を確認することができます。


日本でも太陽の動きについて回ることが確認されていたのですね。




(つづく)



(written by apple)

ヒマワリは北アメリカの原産。1564〜71年の間にスペインの医師ニコラス・モナルデスが種を持ち帰り、マドリードの王立植物園で栽培を開始したそうです。

(コロンブスのアメリカ海域到達が1492年ですから、それから約70年〜80年ぐらいあとの話しです。)


その後ヒマワリがスペイン国外に持ち出されるまで100年近くを要し、17世紀になってようやくフランス、ロシアに伝わったそうです。


ロシアに伝わったヒマワリは中国に伝わり、そして日本にも17世紀に伝来しました。


中国には17世紀初期に伝わったようで、『花史左編』(1616)という本に「丈菊」の名で記されています。


17世紀といえば鎖国の真っ最中ですね。1624年にはスペインとの国交を断絶していますから、オランダ・ポルトガルもしくは中国から伝来するしかなかったわけです。


このヒマワリが日本で初めて書物に登場するのは1666年、京の朱子学者・中村てき(「りっしんべん」+「易」)斎(てきさい)が編纂した、日本で最初の百科図鑑である「訓蒙図彙(きんもうずい)」です。


この中に

「丈菊(じょうぎく)、俗に言う、天蓋花(てんがいか)、別名迎陽花(げいようか)」

と記されています。




まだ「向日葵」は出てきません。







(つづく)


(written by apple)
いまタチアオイがキレイですね。






さて、今日は日常の「なんとなく」疑問に感じたことを掘り下げたいと思います。


「なんとなく」疑問に感じているので、そもそも出発点に科学的な根拠はありません。


そのとき頭の中にあった情報が「なんとなく」リンクして、「なんで?」と思ったことを調べていきます。


なので、「なんとなく」お読みくださいませ(笑)。




そのタチアオイですが、まっすぐに伸びるその姿が、ヒマワリとオーバーラップしました。


おまけにどちらにも「葵」という字が使われているではないですか!

(タチアオイは「立葵」、ヒマワリは「向日葵」です。)


「花はまったく違う様子だけれど、なにか共通点があるのだろうか??」


これがスタートです。




で、調べてみたら、ぜんぜん違っていました(笑)。



タチアオイ

門 : 被子植物門
綱 : 双子葉植物綱
目 : アオイ目
科 : アオイ科
属 : ビロードアオイ属
種 : タイアオイ



ヒマワリ

門 : 被子植物門
綱 : 双子葉植物綱
目 : キク目
科 : キク科
属 : ヒマワリ属
種 : ヒマワリ



門と網までは同じでしたが、やっぱり「まっすぐに伸びる様子」と「葵」という共通の漢字だけでは、ダメでした。


それにしてもヒマワリってキク科だったんですね〜。



でも、そうなると次の疑問が首をもたげます。


「なぜ、ヒマワリを「向日葵」と書くのでしょう?」



せっかくなので、さらに調べてみました!



(つづく)



(written by apple)

梅雨は植物にとっては、恵みの雨だといえます。


人にとっては、洗濯物が乾かなかったり、お出かけに荷物が増えたりと、なにかと疎まれる季節かもしれませんが、その反面、この湿度がお肌にいいと感じていらっしゃる方もいるかもしれませんね。


でもなんで「梅雨」っていうんでしょ?


確かにこの時期の雨で「ウメ」はその実を大きく育てますので、なにか関係がありそうです。


そこで、またまた調べちゃいました!




まず、「ウメ」は中国の長江流域が原産で、日本には8世紀半ばに渡来しました。韓国(大韓民国)にももちろん伝わっています。


そして「梅雨」とは、6月から7月中旬に、中国の長江下流域から朝鮮半島、そして日本列島(北海道を除く)にかけて見られる雨期のことをさします。


中国では「梅雨(メイユー)」、韓国では「長霖(チャンマ)」と呼ぶそうです。


これだけでも、「梅雨」はかなり限定された地域特有の雨期であり、また「ウメ」がちょうどその地域に生息していることがわかりますね。




でも残念ながら、なぜ「梅雨」というのかは、ハッキリとわかっていないそうです。


いくつか有力な説がありますので、ご紹介いたしましょう。


●「梅の実が熟す時期に降る雨」という意味で、「梅雨(ばいう)」と呼んでいたという説。


●「黴(カビ)が生えやすい時期に降る雨」という意味で、「黴雨(ばいう)」と呼んでいたが、黴では語感が良くないので、同じ読みで季節に合った「梅」の字を使い「梅雨」になったという説。


なんか、これのミックスでいいんじゃないかって思うんですけどね(笑)。




さて、その「梅雨(ばいう)」という言葉。日本に伝わったのはずっ〜と遅くて、江戸時代のことです。それまでは皆さんもよくご存知の「五月雨(さみだれ)」と呼んでおりました。


「五月雨」と聞いて私たちがすぐに思い出すことができるのは、やはり松尾芭蕉のこの句ではないでしょうか?


「五月雨を あつめて早し 最上川」


あっ、この句が詠まれたころに「梅雨」という言葉がなかったということではありませんよ。俳句の場合、字数の問題もあったわけですし。。。(今回はそこまでは調べていません。スイマセンっ!)




で、「梅雨(ばいう)」が「梅雨(つゆ)」と呼ばれるようになったことについても諸説あるのですが、それらは


●そのまま「露(つゆ)」から連想した。


●梅の実が熟して潰れる時期だから「潰ゆ(つゆ)」から連想した。


●カビのせいで物が損なわれる「費ゆ(つひゆ)」から連想した。


ほかにもあるかもしれませんが、「ウメ」「黴(カビ)」なんて言葉が出てくるあたり、かなり中国の影響を受けてるのかもしれませんね。


個人的には「露(つゆ)」が単純でイチバンしっくりくるんですが(笑)。




いずれにしても、「ウメ」にはクエン酸・リンゴ酸をはじめとする有機酸が多く、疲労回復・食欲増進・健胃効果・整腸作用・殺菌効果があると言われています。


「梅はその日の難のがれ」という諺(ことわざ)もありますが、夏に備えてウメがこの梅雨の時期に大きく育つことは、まさに自然の恵みと言えますね。



(written by apple)


「ググる」って、もうすっかりお馴染みになりましたね。


知らない方のために念のため説明いたしますと、「〜をGoogleで検索する」ということを表す他動詞です。


英語では「google」と小文字で記すことと、「Google.comで」という説明を付けることをより好ましい条件として、「Google」社も認めていますが、調べてみたら多くの国でも動詞になっていました。



英語      google

ドイツ語    googeln

フランス語   googler

スペイン語   googlear

イタリア語   googlare

オランダ語   googelen

ポルトガル語  googlar

ポーランド語  googlowac'



日本の場合、「google.co.jp」なので、個々に「Google」社がコメントを発表しているかどうかは不明ですが、もはや「Google」社の意向にかかわらず、これだけ広く使われてしまっているということです。


たぶんもっともっとあるんだと思いますが、スゴイですよね。



新しくできた1つの単語(概念)を、これだけ(あるいはもっとたくさん)の国が同時に共有するなんて、いまだかつてなかったことだと思うのですが(ちょっと大袈裟?)、これもやっぱりコンピューターのなせるワザなのでしょうね。



(written by apple)

国連人口基金(UNFPA ※)が6月27日に発表した2007年版の世界人口白書によりますと、世界の人口が7560万人増えて、66億1590万人となったそうです。


上位3か国は昨年同様、

1位 中華人民共和国
2位 インド共和国
3位 アメリカ合衆国


日本は10万人増えて1億2830万人で、3年連続の10位だそうです。


同白書では、

「世界は2008年に、目には見えないながら、きわめて重大な局面を迎える。史上初めて、世界人口の半分以上にあたる33億人が、都市部で生活することになるからである。2030年までには、この人数が、さらに約50億人にまで膨れ上がると見込まれている。」

という「都市化ミレニアム」を提示した上で、都市化によってもたらされる正と負の面の可能性を挙げながら、

「都市居住者の未来、開発途上国の都市の未来、人類そのものの未来はすべて、ひとえにこの都市人口の増加に備え、"今"どのような決断を下すかにかかっている。」

としています。



2008年って、もう来年のことです。

そして2030年は、それほど遠くない未来です。


人口が同じパーセンテージで推移する(1.1559%増加する)と仮定すると、2030年の人口は86億1760万人!

都市部人口が50億人だとすると、世界人口の58%が都市部で生活していることになります。


詳しいことはわからないけれど、なんとなくヤバそうですよね、これって。


かといってスグに何かをどうにかすることもできないのですが、とりあえず考えてみること。

東京に行ったらそういう視点で街を見てみること。


そんな気持ちにさせるニュースでした。




●※ 国連人口基金(United Nations Population Fund)は、UNFPAという略称で親しまれています。この略称は、1969年設立当初の名称、国連人口活動基金(United Nations Fund for Population Activities)の頭文字をとったものです。1987年に現在の名称に変更しましたが、UNFPAという呼称は既に広く浸透していたため、現在もそのまま使われています。


●「」内はすべて「世界人口白書2007(日本語版)」より抜粋したものです。



(written by apple)


(一昨日の続きです。今日は少し難しいかもしれませんが、最後までお付き合いください。)



さて、本題に戻ります。


結論から先に言ってしまいますと、色を決定するのには3つの要素が関わっていることが明らかになっているそうです。


1つ目は「アントシアニン」と呼ばれる色素です。


アジサイの花びら(本来はガクにあたる部分)の表面から少し奥まったところに色のついた細胞が分布しているのですが、アントシアニンはその細胞内の液胞に、水に溶けた状態で入っています。液胞は、水をはじめさまざまな物質を蓄えた袋のような組織で、花びらなどでは細胞の体積の90%以上を占めています。


アントシアニンは、水溶液の酸性度に応じて色が変わることが知られています。強酸性では赤、弱酸性から中性では紫、アルカリ性では青を示します。また、金属イオンがアントシアニンと結合すると青色になることがわかっています。


このようにアントシアニンの働きはわかっていましたが、アジサイの液胞内の酸性度や、含まれる成分を正確に調べることができなかったため、花色が変わりやすい理由は長いあいだ不明でした。


しかしある特殊な方法を開発してアジサイの花びらの細胞を調べた結果、アジサイには色素のほかに三種類の「助色素(5CQ、5pCQ、3CQ)」というものが含まれていて、青色と赤色の花ではその構成比が異なることをつきとめました。助色素自体は無色ですが、アントシアニンの発色に重要な役割を果たします。


この「助色素」が2つ目の要素です。


そして3つ目。さらに、青色と赤色の花とでは、「アルミニウムイオン」の量に大きな違いがあることもわかりました。



これらの結果から、アジサイの色は、酸性度と助色素の構成比、アルミニウムイオンの量の三つの組み合わせで決まっていることが明らかになりました。



●赤色の花

PH         3程度のやや強い酸性
アルミニウムイオン  少ない
助色素        3CQが多いとき


●青色の花

PH         4程度の弱酸性
アルミニウムイオン  多い
助色素        5CQが多いとき



紫色は調べた範囲ではわからなかったのですが、3つの要素がこれらの中間となるような場合だと思われます。



予想に反して要素は3つありましたが、アジサイ自身が遺伝的に持っている「色素と助色素の含有量」は決まってしまっていますから、そこに「酸性度」や「アルミニウムイオンの量」という変化に富んだ外的な環境条件が入ることによって、あのようなさまざまな色が生まれているというわけです。



色は一般的に3つの要素(三原色)でどんな色も出すことができますが、アジサイにも3つの要素があったなんて、なんだか興味深いですね。






(アジサイの色について 全2回 おしまい)


(written by apple)

今日は以前から気になっていたアジサイの色について調べてみました。


よく「土壌が酸性だと青くなって、アルカリ性だと赤くなる」なんて聞いたことありませんか?


でもこれだけだと「同じところに植わっているのに色が違っているのはなぜ?」とか、「紫はどっちなの?」ということについて、うまく説明できないですよね?


気になっていたのは、色を決定するためにアジサイ自身が元来持っているものが、何かないのだろうか?ということです。


で、調べてみたらやっぱりありました〜!!



その前に!せっかくなのでアジサイについて少し詳しくなりましょう!



門 : 被子植物門
綱 : 双子葉植物綱
目 : バラ目
科 : アジサイ科
属 : アジサイ属


学名(ラテン語)は「Hydrangea」(ヒドランジア)、「水の容器」という意味です。


英語でも「水素(文字通り「水の素」です。)」は「Hydrogen」ということからもわかるように、「Hydro-」は「水」を表す接頭詞ですね。


原産地は日本。よく見かける球状のアジサイは「セイヨウアジサイ」で、これは日本原産の「ガクアジサイ」を改良した品種です。









「あじさい」という名前は「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」が訛ったものと言われています。


また漢字表記の「紫陽花」は、唐の詩人白居易が別の花に名付けたものですが、平安時代の学者源順がこの漢字を当てはめたことから、誤って広まってしまったのだそうです。



(つづく)


(written by apple)
ホテルに泊まるときに必ず買うものがあります。

それは「ジャスミンティー」。


普段はほとんど飲まないのですが、ホテルに泊まるときはコレ!と決まっています。

そういうものってありませんか?



で、恥ずかしながらぜんぜん知らなかったのですが、「ジャスミンティー」は香りのある茶葉を加工したり発酵させたりしてできたお茶ではなくて、緑茶(もしくは烏龍茶)にジャスミンの花の香りをつけたものなのだそうです。


「ジャスミンティー」は中国語では「茉莉花茶(ムーリーホヮチャー)」と書くそうですが、その名前にも入っているように「花茶」というものに分類されるそうです。


茶葉に香りをつける方法は花弁だけを混ぜたり、つぼみごと混ぜたりとさまざまみたいですが、いずれにしてもジャスミンを入れ替える回数が多いほどよいそうです。


そうやってふんだんに花を使った高級品には十分に香りが移っているので、茶葉には花を混ぜないそうです。

また中級品は最後に花を少し入れて香りを添えるとのこと。

そして低級品には花がたくさん入っているそうです。

これもなんだか逆のイメージがありましたけど、調べてみると面白いですね。


いまは中国茶が流行っているので、そのうち高級な茶葉を買ってみたいと思っています。


(written by apple)

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